クレジットカードは何枚まで作れるのか
各社で発行されているクレジットカードには、それぞれに便利な機能やお得なシステムがあったりして何枚も持ちたくなってしまいますが、何枚も作れるとは限りません。
もちろん具体的に1人につき何枚までという制限があるわけではありませんが、大体の目安というものが存在します。
そもそもクレジットカードの審査とは
まず始めに、クレジットカードを作れず審査に落ちるとはどういうことなのでしょうか。
クレジットカードを作る際にはまず名前や生年月日、職業や年収、預金額などを詳細に入力しますが、それだけで発行とはなりません。
発行会社で信用情報の調査という審査が行われます。
そして信用調査の結果、クレジットカードを作るに足る信用があると判断されて審査に受かった人にはカードが発行されますが、信用がないと判断され審査に落ちてしまった人にはカードが発行されないというわけなのです。
クレジットカードの審査の際に、発行会社が重視するのは「相手に支払い能力があるか」ということです。
このことを確かめるために職業や年収、預金額が重要視されます。
クレジットカードが何枚も発行できない理由は?
定収があるといっても何枚でもカードを発行できるわけではないのはどうしてでしょうか。
それはカードの限度額が関わっています。
クレジットカードにはそれぞれに限度額が決まっていますが、これは限度額までは手持ちの現金が無くても買い物ができるということを表しています。
そして沢山のカードを持つことで限度額の合計が大きくなってしまうと、本当に支払い能力があるのかを疑問視されてしまうのです。
他のカードの利用情報まで分かるわけないと思うかもしれませんが、カード会社は審査時にその人が持っている全てのカードの限度額を調べることができるので、隠すことはできません。
また、クレジットカードにはキャッシング枠と呼ばれる借り入れがありますが、こちらは年収の3分の1までに収めることが法律で決まっています。
新しいカードの発行によりキャッシング枠の合計金額が年収の3分の1を超えてしまうと審査の際に落ちてしまう可能性があるのです。
となると、クレジットカードは何枚までなら作れるのでしょうか。
クレジットカードの平均発行枚数は?
ここで2014年のJCBの統計調査を見てみましょう。
こちらの統計によると1枚以上のクレジットカードを持っている人の中での平均所持枚数は3.3枚となっています。
勿論この数字から4枚以上のカードが持てないと言えるわけではありませんが、平均的に言えば3枚から4枚くらいのカードを持っている人が多いということになります。
実際のところ、沢山のカードを作れるわけではありませんから、カードは効率的に持つようにすると効果的です。
例えば見栄でステータスカードを作ってみたけれど、年会費が高いだけで特典は日常生活で使いにくいというケースであれば、解約してポイントが貯まりやすかったり使いやすい特典があるカードに切り替えるのも手です。
また、海外旅行によく行くという人は、JCBやVISAなど複数の支払い会社のカードを作っておくと便利です。
それでも持ちたいカードがあるという人がいるかもしれません。
クレジットカードを複数枚作るためには
そこで考えてほしいのは何がクレジットカードを沢山作ることを妨げているかということです。
つまり、それぞれのカードの限度額やキャッシング枠を少なくすることによってカードが発行しやすくなる可能性もあります。
また、カード会社によってはキャッシング枠なしのクレジットカードを発行してくれるところもあります。
普段キャッシング枠を利用しないけど、他のカードを使いたいという人は是非検討してみてください。
クレジットカードは社会人の必須アイテムとも言えますし、使いこなせれば生活を豊かにすることができます。
自分の使用目的や利用してみたい特典に合わせて効率的なカード利用を心がけてみてください。