クレジットカードのショッピング枠現金化の意味を理解してるか?
通常はキャッシング枠を利用する
クレジットカードのショッピング枠の現金化という言葉を初めて耳にした人は、何のことだろうと疑問に思うでしょう。
これはクレジットカードに備わっているキャッシング枠ではなく、ショッピング枠を使って現金を手にする方法を言うんですね。
通常、クレジットカードから現金を得ようと思うとキャッシングやカードローンなどのキャッシング枠を利用した借入方法です。
ショッピング枠を利用するとは?
ショッピング枠の現金化は、カード決済で商品を購入して、それを売って現金化するという方法です。
つまりお金を借りるのではなく、あくまでも買い物をするという点が大きく異なりますね。
また、通常はキャッシング枠よりもショッピング枠の方が、限度額が高く設定されているのでショッピング枠を利用する方が大きな金額の現金を手に入れられます。
一部のクレジットカードはキャッシングの機能がついていないものもありますが、ショッピング機能がついていないクレジットカードは存在しません。
なので、キャッシングができないという人にはうってつけの方法なんですね。
ショッピング枠はグレーなのか?
キャッシング枠を使う場合は貸金業法における金銭消費貸借という扱いになるので、総量規制による制限で年収の3分の1以下の金額しか借金ができません。
これは利用者が債務超過に陥らないように法律で守られているということですね。
一方、ショッピング枠の現金化は、お金を借りるわけではないので総量規制に制限されず、貸金業法の制限もまったく受けません。
ただ、ショッピング枠の現金化は買い物をしているという点で違法ではないものの、限りなく違法に近いという見解を持つ人もいるんですね。
実際、クレジットカード会社はショッピング枠を使った現金化を認めていません。
クレジットカードで決済した商品は誰のもの?
本来、カード決済で商品を購入した場合、最初はカード会社がお金を立て替えている状態になります。
なので、その分の返済が終わらない限りは、商品の所有者はクレジットカード会社となります。
現金化を利用するためには、購入した商品を転売しなければいけませんが、これはカード会社の所有物を売却した事になるので、違法性が問われてしまいます。
こうした背景からショッピング枠の現金化が発覚した場合は、クレジットカードの利用を停止されるリスクがあるんですね。
とはいえ、ショッピング枠を現金化しようという人は、すでにキャッシング枠を使い切っているかキャッシングを利用できない場合が多いので、やむを得ず利用している方が多いのが現状です。
クレジットカード現金化業者とは?
クレジットカードの現金化業者は本来、商品の買取を生業としていて、中古品の売買を取り扱う古物取引の営業許可を取って営業しているケースがほとんどです。
なので、質屋やリサイクルショップ、金券ショップと変わらない業態であると言えますね。
ただ、中には古物取引の営業許可を取らずに営業する悪質な業者もいて、反社会的勢力(暴力団や闇金業者等)がバックについているケースもあります。
その場合はトラブルが起きて、苦情やクレームを入れても力技で封じ込めて、利用者を泣き寝入りさせるケースがあります。
利用者も違法行為に近いことをやっている後ろめたさから、訴訟や消費者センターへの相談ができないので、そうした心情を逆手に取っているんですね。
もしも、ショッピング枠の現金化が必要になった場合は、事前に業者の事をよく調べて安全に利用できるよう注意を払いましょう。